京都の伏見区にある
「藤森神社(ふじのもりじんじゃ)」
は、勝運と学問、そして馬の神社です。
馬の神社?
そう、馬の神社で有名です。
馬主や騎手などの競馬関係者や競馬ファンの参拝者で、賑わっています。
同じ伏見区に、G1レースの「天皇賞(春)」や「菊花賞」などが開催される「京都競馬場」もあります。
京都競馬場は、桜が沢山植えてあり、隠れた桜の名所でもあります。
藤森神社の歴史
歴史は、古く平安遷都以前より、京都洛南深草の里に鎮座されています。
創建したのは、神功皇后です。
三韓征伐の凱旋時に、深草の里の藤森に、戦で使用する旗の纛旗(とうき)を立て、兵具を納めて塚を作り、祭祀を行ったのが始まりです。
歴史ある古社ですね。
【御祭神】
御祭神は、多いですね。
本殿には、十二柱の神様が祀られています。
御祭神の内、応神天皇は神功皇后の子供です。
また、仁徳天皇は孫に当たります。
◯本殿中央(中座)
- 素盞嗚命(すさのおのみこと)
- 別雷命 (わけいかずちのみこと)
- 日本武尊(やまとたけるのみこと)
- 応神天皇(おうじんてんのう)
- 仁徳天皇(にんとくてんのう)
- 神功皇后(じんぐうこうごう)
- 武内宿禰(たけのうちのすくね)
◯本殿東殿(東座)
- 舎人親王(とねりしんのう)
- 天武天皇(てんむてんのう)
◯本殿西殿(西座)
- 早良親王(さわらしんのう)
- 伊豫親王(いよしんのう)
- 井上内親王(いがみないしんのう)
菖蒲の節句
5月5日の子供の日に、鯉のぼりを上げたり、五月人形を飾ってお祝いする「菖蒲(しょうぶ)の節句」或いは、「端午の節句」の発祥地です。
平安時代の後期からある風習です。昔は、菖蒲に邪気払いの効力があると考えられていました。
端午の夜に、菖蒲を枕の下に敷いて寝る事(「菖蒲の枕」というそうです)で、邪気を払うと考えられていました。
また、菖蒲湯に浸かったり、菖蒲酒を飲むことにより鋭気を養ったと云われています。端午の節句の日に銭湯に行けば、今も菖蒲湯に入れる所もありますね。
今の「端午の節句」と違うね
今の「端午の節句」のようになったのは、江戸時代以降ですね。
「菖蒲(しょうぶ)」の発音が「勝負(しょうぶ)」や「尚武(しょうぶ)」に通じるとして、武家の間で盛んに祝うようになります。
武家社会は、厳しい世界です。家に男の子の跡取りが居ないと、お家断絶(知行を没収されて、家が取り潰しになる事です)になってしまいます。
端午の節句は、武家社会では、跡取りである男の子の無事な成長と一族の繁栄の為に行う、重要な行事となりました。
五月人形(勇ましい鎧武者の姿が多いです)を飾るのは、江戸時代からの習慣ですね。
今も、端午の節句(5月5日)は男の子の節句で、ひな祭り(3月3日)は女の子の節句になっていますね。
所在地
住 所:〒612-0864
京都府京都市伏見区深草鳥居崎町
609
最寄り駅:京阪本線 墨染駅下車 徒歩7分
JR奈良線 藤森駅下車 徒歩5分