暖かくなって来たので、少し足を延ばして「小倉百人一首」で有名な、京都・嵯峨の小倉山にある寺院「二尊院(にそんいん)」を訪問です。
最寄り駅の京福嵐山本線・嵐山駅からは、徒歩15分ぐらいかな。向かっていると標識が見えてきます。
「常寂光寺」や、平家物語ゆかりの「祇王寺」もすぐ近くにあります。時間があれば参拝したいのですが、今回は時間の都合上、断念です。
標識を通り過ぎて、歩いていくと二尊院の総門が見えて来ます。総門前に駐車場がありますが、台数が限られていますので電車で行くのがお勧めです。(多分10台ぐらいは停めれます)
二尊院に到着です!
二尊院は、正式には「小倉山二尊教院華臺寺」です。
承和年間(834~848年)に、嵯峨天皇の勅願により、慈覚大師が建立しました。寺域は広く約五万坪もあります!
二尊院の案内図です。重要文化財の本尊を始め、境内にある「本堂」・「勅使門(唐門)」・「総門」・「鐘楼」など多くの建造物が、京都市の指定文化財になっています。
「広いな~」と思いつつ、総門から中に入ると参道です。
真っすぐ伸びた参道は、「紅葉の馬場」と呼ばれ、紅葉と桜の木が交互に植えられてします。紅葉の名所で、秋には紅葉のトンネルになるそうです。
今の季節は、桜は少し早かったですが、緑が綺麗でした。
二尊院の寺名の由来は、本尊の二尊です。
〇釈迦如来
極楽往生を目指す人々を彼岸から送り出す「発遣の釈迦如来」
〇阿弥陀如来
彼岸へと迎え入れる「来迎の阿弥陀如来」
遣迎二尊と呼ばれています。
本堂の中央に安置されており、右が「釈迦如来像」左が「阿弥陀如来像」です。
寺院の本尊は、秘仏として拝観出来ない事が多いのですが、二尊院の遣迎二尊は、拝観する事が出来ます!
本尊が安置されている立派な本堂ですが、創建当時のものでは有りません。
1467年に勃発した「応仁の乱」により、本堂を始め殆どの建造物が焼失してしまったのです。
現在の本堂は、1521年(永正18年)に、三条西実隆が、諸国より寄付を集めて再建したものです。
観光客は、少な目でゆっくり出来ますね。他の人も本尊の「遣迎二尊」を拝んだり、本堂の縁に腰かけて、まったりされていました。
本堂前は、こんな感じですね。
御朱印は、本堂の受付でお願いします。引換券を頂いて、本堂を拝観した後に受け取るスタイルですね。
御朱印は、拝観した印に頂く物なので、ホントは本尊を拝観した後にお願いするべきなんですが。
そういえば、奈良県の浄瑠璃寺も先に御朱印帳を受付に預けて、拝観後に受け取るスタイルでした。寺院により、色々ルールがあるんでしょうね。
本堂のお隣には、「弁天堂」があり、弁財天の化身である「九頭龍大神・宇賀神」が祀られています。
また、皆さんご存知の「小倉餡」!そうです!饅頭に入っている餡です!
どうも二尊院が「発祥の地」の様です。
じゃーーん!記念碑がありました。
今回、紹介させて頂いた場所の他にも、色々な見どころが有り、季節によって楽しみが増える二尊院です。京都にお越しの際は、是非お越し下さい。。
二尊院の所在地と御朱印
今回、頂いた御朱印は2種類です。
常時、頂ける御朱印は、「本尊」と「弁財天」のようです。弁財天を頂きました。
もう一つは、季節限定の御朱印で、桜の模様が描かれています。こちらは、書置きののみになり、御朱印帳に張り付けて貰えます。