どうも、吉です。
今回は、戦国武将にも人気があった「毘沙門天(びしゃもんてん)」です。因みに、四天王に参加してる時は、「多聞天(たもんてん)」として北方を守護しています。
関西の毘沙門天は・・・
毘沙門天は、色々な寺院で拝観出来ます。関西で有名なところは。。。
京都なら「東寺」や「毘沙門堂」、「鞍馬寺」です。「毘沙門堂」の御朱印は、墨に金粉が混ぜてあって、凄く綺麗なんですね。
大阪なら信貴山にある「朝護孫子寺」ですね。「朝護孫子寺」では、さまざまな「毘沙門天」を拝観する事が出来ます。
今回は、大阪府の高槻市にある「神峯山寺(かぶさんじ)」です。
「神峯山寺」は、高槻市の中でも山の方にあるお寺です。駐車場があるので車で行く事も出来ますが、電車ならJR京都線のJR高槻駅からバスが出てますね。
高槻市営バスの「53・原大橋行き」に乗って約20分ぐらいかな、「神峯山口」バス停で下車します。そこからは、山門まで少し距離があります、徒歩20分ぐらいですね。
神峯山寺と毘沙門天
さて、神峯山寺ですが、不思議な伝承があります。
役小角が葛城山で修業してる時に、霊験を受けて今の神峯山寺にある場所にやってくると1人の童子に出会います。
童子は、役小角に「この地にお寺を建立しなさい」と告げます。
童子は、お寺を建立する際に、使用した霊木から四体の毘沙門天像を刻みます。
刻まれた四体の毘沙門天像の内一体は、神峯山寺に留まりますが、その他の三体はそれぞれ飛び去ってしまいます。
一体は、京都の鞍馬山の「鞍馬寺」
一体は、奈良の信貴山の「朝護孫子寺」
そして、最後の一体は、神峯山の北嶺にある「本山寺」へ飛び去ったと伝えられているのです。
それぞれ、関西で毘沙門天を安置している有名な寺院ですね。
あ!そうだ!役小角が出会った童子は、「金比羅童子(こんぴらどうじ)」です。
何を隠そう、薬師如来十二神将の筆頭である「宮比羅(くびら)大将」の別名です。童子は、宮比羅大将だったのです。
神峯山寺の三体の毘沙門天
神峯山寺には、三体の毘沙門天が本尊として安置されています。いずれの毘沙門天も秘仏ですので、拝観出来る日時は決まっています。
しかも、拝観出来るのは、三体の毘沙門の内「兜跋毘沙門天像」のみです。年に1度、11月にある「秋の大祭」の際に開帳されます。
拝観と言いましたが、神峯山寺では正しくは「拝仏」と言います。仏像は観るものでは無く拝む対象としてるからです。
本堂に安置されている毘沙門天像は、それぞれ。。。
【内陣・毘沙門天】
家庭円満、子宝子授、病気平癒にご利益があります。しかもです・・・奥様の「吉祥天」と子供の「善膩師童子」も安置されているのです!拝仏してみたい・・・
【中内陣・双身毘沙門天】
凄く珍しい毘沙門天像です。どうも自分自身の二面性を表している毘沙門天のようです。例えば、「善と悪」、「光と闇」です。
僧侶の方が修行をする時に、ご本尊として祈る仏様のようですね。
【内内陣・兜跋毘沙門天】
戦国武将が信仰している毘沙門天は、「兜跋毘沙門天」が多いようです。有名な南北朝時代の武将「楠木正成」も信仰していました。国を守護する神様として古来より信仰されていました。
「兜跋毘沙門天」は、非常に力が強いために、体に力を抑える大量のお経が埋め込まれているそうです。
神峯山寺で拝仏するには。
神峯山寺での拝仏は、事前予約が必要です。
ご本尊の三体の毘沙門天像は、拝仏する事は出来ませんが、他の仏像を拝仏する事が出来ます。
そう!他にも魅力的な仏像が、神峯山寺には安置されているのです!
重要文化財に指定されている「阿弥陀如来坐像」、「聖観世音菩薩」や毘沙門天も名前を変えて参加している四天王像や帝釈天、梵天の仏像があります。
帝釈天像や梵天像は、武将の姿ではない観音様のような姿ですね。
事前予約制ですので、詳しくは「神峯山寺」のホームページをご覧下さい。
概要だけ記載すると、こんな感じです。
〇受付時間:10:00~16:00
〇所要時間:約1時間
〇拝仏料 :2,000円
※祈願、お茶代も含まれます。
本尊の毘沙門天は、拝仏する事が出来ませんが、他の魅力的な仏像を拝仏する事が出来ます。大阪府の高槻市に行く事があれば、是非!拝仏を!