どうも〜吉です。
読めましたか?「烏枢沙摩明王」。
仏像好きな方や明王好きな方は、当然読めると思います。
「うすさまみょうおう」です。
今回は、「烏枢沙摩明王」です。
トイレと烏枢沙摩明王
烏枢沙摩明王は、トイレの神様です。
「いきなりトイレの神様??」
となると思いますね。
烏枢沙摩明王は、サンスクリット語で「ウッチュシュマ」と発音されます。
この言葉は、古代インド神話では火の神である「アグニ」を指しているといわれています。
火の神は、不浄や悪を焼き尽くして清浄に転換させる力があるといわれているのですね。
不浄な物を清浄にする。。うーん、トイレの神様かな。
烏枢沙摩明王は、天台宗に伝承される密教では、金剛夜叉明王に代わって五大明王の一尊に数えられます!
何と、五大明王の一尊でもある明王なんですね。
烏枢沙摩明王を拝観しよう!
烏枢沙摩明王を拝観出来る寺院は、多くてないですね。
関西では、奈良県生駒市門前町にある
「宝山寺(ほうざんじ)」ですね。
近隣の人から「生駒の聖天」様と親しまれています。
宝山寺は、真言律宗の大本山です。本殿には、本尊である「不動明王」が安置されています。
元は、修験道(日本独自の山岳信仰)の開祖「役小角(えんのおづぬ)」が開いた修験道場で、「弘法大師・空海」も修業したと言われています。
生駒山は、神様や仙人が住む山として、周辺の住民から敬われていました。修験者が修業するには、持ってこいの山だったのですね。
その後、宝山寺になりますが、当然ながら生駒山の山頂にあります。昔の人が参拝に行くのは、大変だった気がします。
今は、車やケーブルカーで行けます。
ケーブルカーは独特の形で「猫」と「犬」の形をした二種類があります。車で行けますが、変わった形のケーブルカーで行くのがお勧めです。
宝山寺には、色々のお堂があり、様々な神様が本尊して安置されています。
そして、拝殿(聖天堂)には・・・
「大聖歓喜天(かんきてん)」が安置されています!
「歓喜天?」となる方もいると思いますが、ガネーシャと言ったら、ご存知の方もいるかと思います。
そう、昔流行った小説「夢をかなえるゾウ」に登場する、ちょっと我儘なゾウの姿をした神様です。この小説は、なかなか面白かったので一気読みしてしまいました。
宝山寺に安置されている「歓喜天」もゾウの姿をしているかな?秘仏なので拝観する事が出来ませんが・・・
あ!烏枢沙摩明王!
忘れていた訳ではありません。宝山寺は、歓喜天とガネーシャのイメージが強くて・・・
烏枢沙摩明王は、「観音堂」の裏手に安置されています。
烏枢沙摩明王は、「不浄を浄化する・この世一切の汚れを焼き尽くす」という力の他に、妊婦さんの胎内にいる胎児が「女児」なら「男児」に変化させる力があると言われ、家の跡取りが欲しかった武将達にも、広く信仰されていました。
宝山寺では、今回紹介した「烏枢沙摩明王」、「歓喜天」以外にも、多宝塔の「愛染明王」など、様々な仏像を拝観する事が出来ます。
機会があれば、訪れてみて下さい。独特な雰囲気の中で様々な仏像に会えます。