皆さんは、足利一族をご存知ですか?
そう、室町幕府を開いた一族です。
室町幕府は、京都に開かれた武家政権です。
なので京都には、室町幕府ゆかりの寺院が沢山あります。
有名な所では、足利義満(よしみつ)の別荘で後にお寺になったで「金閣寺(鹿苑寺)」でしょう。
有名どころの金閣寺は、また次の機会として、今回は世間では少しマイナーですが、歴史好きの中では結構有名な、足利幕府の歴代将軍の菩提所!
「等持院(とうじいん)」です。
足利一族と京都
足利尊氏が開いた室町幕府は、京都にありました。
源頼朝が開いた鎌倉幕府は、名前の通り鎌倉です。
しかし足利氏の本拠地は、関東です。
なので、幕府を開くのなら源頼朝にならって鎌倉に開くのがいいのですが、当時の政局的な事で京都を離れる事が出来ませんでした。
実は、尊氏が幕府を開いた頃は、朝廷が2つに分かれていたのです。
足利一族が擁する北朝と、後醍醐天皇率いる南朝です。
後醍醐天皇率いる南朝は、奈良県の吉野を拠点として、足利尊氏が擁立する北朝と対立してたんですね。
なので、京都を離れると南朝に攻められる恐れがあって、遠い鎌倉の地で幕府を開く事が出来なかったのです。
足利将軍家の菩提所・等持院
京都市の北区にある「等持院(とうじいん)」は、臨済宗天龍寺派の寺院です。
室町幕府の歴代将軍の菩提所として知られています。
応仁の乱や火災で、たびたび被害にあいましたが、豊臣秀吉も息子である秀頼に再建を命じたほど、武家政権に重んじられていました。
近くには、石庭で有名な「龍安寺(りゅうあんじ)」や世界遺産の「仁和寺(にんわじ)」があります。仁和寺は、徒歩約20分(2キロ弱)なので少し遠いかな。
創建は、1341年です。足利尊氏が、夢窓国師 (むそうこくし) をお迎えして開山したのが始まりです。
ちょっと話は逸れます、「夢窓国師」ですが、朝廷から高僧に贈られる「国師」を生前と死後を合わせて、7度も歴代天皇から贈られています。すごい方ですね。
等持院を訪問した目的は、ズバリ!
霊光殿(れいこうでん)に安置されている、室町幕府の歴代将軍像です!
霊光殿には、足利尊氏が信仰していた、「利運地蔵尊」を本尊として、達磨大師、夢窓国師、室町幕府の歴代将軍像や江戸幕府の初代将軍・徳川家康の像が安置されているのです。
但し、 歴代将軍の内、第5代の義量(よしかず)と第14代の義栄(よしひで)は除かれています。
徳川家康の像は、京都の裏鬼門である京都府八幡市の「石清水八幡宮」にあったのですが、廃仏毀釈後に等持院に移されたのです。
なので、室町幕府の歴代将軍と江戸幕府の初代将軍の像が、コラボしているのですね。
しかし・・・残念な事が・・・高山寺に続いて・・・
またも、改修中でした!
うーん、やはり調べてから来るべきでしたね。
仕方ないので、今回は庭園を散策です。
庭園は、結構広いです。池の周りをぐるっと一周するように歩道が整備されてます。
庭園を散策していると、鳥がいました!鶴かな?
うん、多分・・・鶴だな。
アート風にも撮ってみました。
しかし、最近は計画不足で修復中が多いですね。次回から事前に調べてから参拝する事にします。
でも、人が少なくて庭園をゆっくり散策出来たのは良かったですよ。
御朱印も頂きましたよ。