明王のエース!不動明王
どうも、吉です。
皆さん!明王と聞いて思い浮かべる明王は?
私は、不動明王です!
不動明王は、大日如来の化身と考えられています。大日如来は、密教では最高位にいる仏様です。
化身?
密教では、仏様が教えを説く場合に諭す相手の能力や人格により、現れる姿が異なります。
これを三輪身(さんりんしん)と言います。
例えば、大日如来の場合、
『自性輪身(じしょうりんしん)』
仏様(大日如来)の姿で現れます。本来のお姿です。
『正法輪身(しょうぼうりんしん)』
菩薩(金剛薩埵)の姿で現れます。
『教令輪身(きょうりょうりんしん)』
明王(不動明王)の姿で現れます。
煩悩が強すぎる相手には、不動明王の姿で現れます。
憤怒の表情&武器を持って現れて力づくで教化(正しい方向に導きます)させます。
因みに『大日如来』ですが、密教思想の最高位&宇宙の根源の仏様で、他の『如来』・『菩薩』・『明王』は、大日如来の仮の姿ともいわれてます。
五色不動尊とは?
関西の方では、あまりメジャーではありませんが、関東の方では『江戸・五色不動巡り』なるものがあります。
不動明王の中でも、五行思想の五色(青・赤・黄・白・黒)が名称に入っている不動明王の事を『五色不動(ごしきふどう)』と尊称しています。
東京の五色不動尊は有名で、『江戸・五色不動巡り』も人気の巡礼になっています。
関西在住の方は、あまり行く機会が無いかも知れませんが『江戸・五色不動尊』が安置されている寺院は・・・
◯黒色 目黒不動尊
東京都目黒区下目黒にある『龍泉寺(りゅうせんじ)』です。江戸三大不動の一尊でもあります。
一説では、地名である目黒の由来になったと伝えられています。
◯白色 目白不動尊
東京都豊島区高田にある『金乗院(こんじょういん)です。江戸三大不動の一尊でもあります。
◯赤色 目赤不動尊
東京都文京区本駒込にある『南谷寺(なんこくじ)』です。
◯青色 目青不動尊
東京都世田谷区太子堂にある『最勝寺(さいしょうじ)です。通称『教学院(きょうがくいん)』です。
◯黄色 目黄不動尊
目黄不動尊は、複数あります。どちらも『江戸・五色不動尊』です。
東京都江戸川区平井にある『最勝寺(さいしょうじ)』と、
東京都台東区三ノ輪にある『永久寺(えいきゅうじ)』です。
東京の地理や電車に詳しくありませんが、上手く巡れば1日で巡れそうです。
あれ?『江戸三大不動』が二尊になってる?
そうなんです、江戸三大不動の二尊は五色不動尊ですが残る一尊は、五色不動尊ではありません。
残る一尊は、神奈川県川崎市川崎区にある『平間寺(へいけんじ)』通称『川崎大師』の東京別院である『薬研堀不動院(やげんぼりふどういん』の不動尊になります。
薬研堀不動院は、東京都中央区東日本橋にあります。
関西の五色不動尊
関西にも五色不動を拝観出来るお寺があります。
但し、関西は私の知っている限りは、三色の不動明王です。全て礼拝画像になります。
『青不動』
京都府東山区にある天台宗寺院の『青蓮院門跡(しょうれんいんもんせき)』です。
御本尊は、『熾盛光如来(しじょこうにょらい)です。
国宝の『不動明王二童子像』は、青蓮院門跡の飛地境内にある『将軍塚・青龍殿』に安置されています。
『赤不動』
和歌山県伊都郡高野町にある『高野山別格本山・赤不動明王院(あかふどうみょうおういん)』です。
『黄不動』
滋賀県大津市円城寺にある天台寺門宗総本山の『円城寺(えんじょうじ)通称『三井寺(みいでら)』です。
御本尊は、『弥勒菩薩(みろくぼさつ)です。
国宝の『金色不動明王画像』(通称:黄不動)は、秘仏てす・・・秘仏の壁です。
残念ですが通常は拝観出来ません、特別拝観を待ちましょう。
三尊の礼拝画像を総称して『日本三不動画』と呼ばれています。
最後に
『江戸・五色不動尊巡り』も魅力的ですが、関西在住の私にはハードルが高いです。
関西は、東京ほど五色不動尊はメジャーではありませんが、『日本三不動画』があります。
『関西・三色不動尊画巡り』をしてみたいと思います。