「源氏物語」は、ご存知ですか?
有名な物語なので知らない人の方が少ないと思います。
では、作者は?
はい、こちらも有名ですね。
平安時代中期の作家「紫式部(むらさきしきぶ)です。
今回訪ねた神社は、京都市西京区の小塩山(おしおやま)の麓にある「紫式部」の氏神様です。
京春日とも呼ばれている
「大原野神社(おおはらのじんじゃ)」です。
なぜ、京春日かと言うと・・・
昔、奈良の「平城京」から一時期ですが、長岡の地に都が移されました事がありました。長岡京遷都(784年)です。
まぁ、それから約10年後に「平安京」に遷都してしまいますが・・・
長岡京遷都の際に、藤原氏の氏神様である奈良の「春日大社(かすがたいしゃ)」を勧請して、小塩山の麓にお祀りしたのが「大原野神社」の始まりです。
奈良といえば鹿ですね。手水舎に鹿の彫刻が有りました。
まあ、さすがに本物の鹿はいませんね。
本殿に向かって境内を歩いて行くと池が有りました。実は、この池も奈良と関わりがあるんです。
奈良にある「猿沢池(さるさわいけ)」を模して作られたのが、この「鯉沢池(こいさわいけ)」です。
池の小島には、「地主社」が祀られていますね。ご利益は、縁結びと金運向上です。
池の周りには、「若宮社(わかみやしゃ)」が祀られていました。ご利益は、美容向上・心身端麗・生命力向上です。
女性に人気のありそうな社ですね。
さて、ぼちぼち歩きながら、本殿へ向かいましょう。天気が良いから気持ちいいです。人も少なくて丁度いい感じです。
朱色の鳥居の向こうに見えるのが本殿です。奈良の春日大社も、本殿は見事な朱色ですが大原野神社の本殿も綺麗な朱色ですね。
本殿の前には、日本で唯一の狛犬ならぬ「狛鹿」?が置かれています!
うーん、なかなかのインパクトでした。ここまで鹿にこだわるとは・・・
さすが、京春日です!
本殿は、奈良の春日大社と同じで、一間社春日造の社殿が四棟並びます。
祭神は、春日神(かすがのかみ)です。
春日神は、春日大社に祀られている四柱の神様の総称ですね。
大原野神社の本殿には、
◯第一殿
建御賀豆智命(たけみかづちのみこと)
◯第二殿
伊波比主命(いわいぬしのみこと)
◯第三殿
天之子八根命(あめのこやねのみこと)
◯第四殿
比賣大神(ひめおおかみ)
が祀られています。
源氏物語の二十九帖「行幸(みゆき)」の巻にも描かれている京春日「大原野神社」!近くに行く機会があれば、是非参拝して下さい。
あ!そうだ!境内に、お蕎麦屋さんがありました。
石臼挽き手打ち蕎麦「そば切りこごろ」さんです。
残念ながら、私は昼ご飯を食べてしまっていたので、お邪魔しなかったのですが、外観からして雰囲気が良さげなお蕎麦屋さんでした。
次回は、是非立ち寄りたい蕎麦屋さんです!